Hulaについて

『Hula ’Auana(フラアウアナ)』

さて、それでは後編『フラアウアナ』について行ってみましょう!

 

 

*前編『フラカヒコ』についてはコチラ

 

 

Hula ‘Auanaとは

復習になりますがHula = danceでしたね。

 

では’Auanaは?
辞書を引くとこんな風に訳されています。

 

 

Auana = wander, go from place to place; to stray mentally
(放浪する、ある場所から別の場所へ行く; 心理的に逸れる、外れる)

 

 

つまり、フラカヒコに対してフラアウアナは「正規のフラから逸(そ)れているもの」というニュアンスになるわけです。

 

 

 

 

ハワイアンにとってHulaとはフラカヒコのことを指し、フラアウアナはあくまでエンターテイメントという位置づけなのです。

 

 

エリナ&マリイ先生も出場したことのあるフラ界最高峰の大会『Merrie Monarch Hula Festival』でも、 ミスアロハフラ(ソロ部門)はもちろん、ハーラウ(グループ部門)は必ずフラカヒコとフラアウアナ両方にエントリーすることが条件になっています。

 

 

グループの場合、フラカヒコにだけ出てフラアウアナには出ないメンバーが居ても構いませんが、その逆はNGとされています。

 

それほどにハワイアンにとっては「フラカヒコこそがHula」なんですね。

 

 

とは言え、ハワイの人達はみんなフラアウアナも大好き💛

 

切ない恋やオトナの関係を歌ったもの、風光明媚な土地賛歌。
もちろんフラアウアナにも神さまや王族たちの歌はたくさんあります。

 

ジョークが効いているものや、きわどい表現を言葉遊びに隠したものなど、踊り手の理解力と表現力が試される名曲が それこそ星の数ほどあるのです🌠

 

 

 

 

◆アウアナの起源

フラアウアナはハワイ王朝時代の19世紀に、西洋の文化が入ってきてから作られました。

 

それまではIpuheke(イプヘケ)やPahu(パフ)といった打楽器を使用し、抑揚が少ないOli(チャント)に合わせたものがハワイアンにとっての音楽でした。

 

そこへギターやマンドリンなどの弦楽器とともにメロディー、つまり音階を用いる技法が取り込まれるようになったのです。

 

ただし一般人が楽器を使いこなし、作詞作曲が可能だった時代ではありません。

まずはロイヤルスクールに通うAli`i(王族や貴族)たちが、その嗜みとして英語とともに始められたと言われています。

 

 

日本でも皇室の方々が短歌などを詠まれますが、ハワイでもそれに近いイメージでしょう。

 

 

ハワイ王朝最後の女王、リリウオカラニ(Queen Lili`uokalani1838~1917)も数多くの名曲を残し、また自身もギターなどの楽器を操る素晴らしい演奏者でした。

 

 

彼女の代表曲といえば『Aloha `Oe』が最も有名ですね🎵

 

他にもイギリスのヴィクトリア女王の戴冠50周年式典に贈った『Queen‘s Jubilee』(クイーンズジュビリー)や、イオラニ宮殿幽閉時に作曲された『Ku`u Pua I Paoakalani』(クウプアイパオアカラニ)などには 彼女の美しい感性が惜しみなく盛り込まれています。

 

 

 

◆そして20世紀になると

20世紀に入ると、アメリカ本土から沢山の観光客がハワイに押し寄せるようになりました。

 

 

ここからは古き良きフラカヒコはいったん表舞台からは消え、いわゆる商業目的のフラが横行し始めます。
ハパハオレソングが流行したのもこの頃です。

 

「ワイキキに行けば可愛いブラウンガールが待っている」なんてイメージです✨

 

ヘソ出しのセロファンスカートやココナツブラなども、この頃のモノクロ映画に残っていますが… 振付なんて本当に酷い!笑
そしてダンサーさんがハワイアンじゃなくてアメリカ本土の人だったり。
マリリンモンローのような金髪巻き髪のセクシー美女が
ハンドモーションの意味もなく、ただ腰をクネクネしているダンスだったりしました。

 

 

アメリカに併合されたハワイが観光業で生き残っていくためには仕方ない時代だったのだと思います😓

 

現在ハパハオレソングを踊る時は、どのハーラウもちゃんと意味に合わせた振付ですけどね。
個人的にはチャーミングなハパハオレフラは大好きです。

 

 

現在ではフラアウアナも、フラカヒコと同じくらい人々に愛され大切にされている文化です!

 

フラに正解は無いと思っていますが、大切なのは「誰のために/何のために踊るのか」
リズムだけではフラは踊れません。

 

 

美しく踊ることが目的なのではなく、そこにあるメレ(物語)を踊るのがフラの本質。
フラカヒコもフラアウアナも根底にあるものは一緒かな、と思います。

 

 

次回は『ハーラウとクムフラについて』をお届けします。

 

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